少数民族モン族がプロテスタント教の儀式に参加している

4日午後、ハノイでベトナム外務省の定例記者会見が行われました。記者会見で、アメリカ国務省が先ごろ、2023年版の世界の信教の自由に関する報告書で、ベトナムを信教の自由に関する特別監視リストに加えたことに対するベトナムの反応について記者のインタビューに応えた際、ベトナム外務省のファム・トゥ・ハン報道官は「ベトナムはこれを遺憾に思っている。今年の年次報告で、アメリカ国務省は信教の自由の保護においてベトナムが達成したいくつかの進歩を認めたものの、ベトナムの実際の状況に関する未確認かつ不正確な情報を基礎に客観性に欠けたコメントを出した」と明らかにしました。ハン報道官は次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムは、信教の自由を保障し、国民を宗教を理由とするあらゆる差別から保護し、宗教団体の活動を法律上で保障するという政策を終始一貫して実施しています。これらの権利は、2013 年の憲法、2016 年の信仰・信教法、および関連法的文書に明確に記載されており、実際に尊重、保障されています」

ハン氏はこのように語り、「この精神に基づき、ベトナムはアメリカに対し、ベトナムの実情に関する包括的、かつ正確な情報を基礎に客観的な評価を出すとともに、ベトナムを信教の自由に関する特別監視リストから早期に除外するよう提案する」と訴えました。

さらに、アメリカ国務省が先頃、発表した世界各国の人身取引に関する2023年版の年次報告書に対するベトナムの反応に関して、ハン報道官は「ベトナムは、アメリカが人身取引の防止対策に対するベトナムの前向きな成果を客観的に評価したことを歓迎する。ベトナムとアメリカとの包括的な戦略的パートナーシップの精神に基づき、人身取引防止対策におけるベトナムの努力と成果を正しく評価するため、両国が引き続き緊密に協力することを期待する」と強調しました。